はじめに

• Claude Codeにはoutput styleという機能があり、Claudeの応答スタイルを切り替えることができます
• 2025年に追加された機能で、用途に合わせて3つのビルトインスタイルから選択できます
• さらに、カスタムスタイルを作成して独自の応答パターンを定義することも可能です

Output Styleとは

Output Styleは、Claude Codeのシステムプロンプトを切り替える機能です。これにより、同じ質問でも異なるアプローチで回答を得ることができます。

3つのビルトインスタイル

1. Default

• 標準のソフトウェアエンジニアリングタスクに最適化されたスタイル
• スクリプト実行、ファイル操作、TODOトラッキングなどのコア機能を重視
• 効率的にタスクを完了することを目指します

2. Explanatory

• 教育的な洞察を提供するスタイル
• 実装の決定理由やコードベースのパターンについて説明を加えます
• コードを書きながら「なぜそうするのか」を学びたい場合に最適

3. Learning

• 協調的でハンズオンなアプローチのスタイル
• TODO(human)マーカーを使って、ユーザーに戦略的なコード部分の実装を促します
• 実際に手を動かしながら学びたい場合に最適

設定方法

コマンドで切り替える

# インタラクティブメニューを表示
/output-style

# 直接スタイルを指定
/output-style Explanatory

settings.jsonで設定する

以下のいずれかの場所に設定ファイルを配置できます（上から優先度が高い順）：

1. .claude/settings.local.json - 個人的なオーバーライド
2. .claude/settings.json - チーム共有のプロジェクト設定
3. ~/.claude/settings.json - ユーザーレベルのグローバル設定

{
  "outputStyle": "Learning"
}

使い分けシナリオ

• Default: 普段のコーディング作業
• Explanatory: 編集はしたくないけどコードの説明を聞きたい
• Learning: 実際に手を動かしながら学びたい

カスタムスタイルの作成

独自のoutput styleを作成することも可能です。

保存場所

• ユーザーレベル: ~/.claude/output-styles/
• プロジェクトレベル: .claude/output-styles/

ファイル形式

Markdownファイルにfrontmatterを追加して作成します：

---
name: "My Custom Style"
description: "メニューに表示される説明"
keep-coding-instructions: false
---

カスタムのシステムプロンプト指示をここに記載...

frontmatterオプション

オプション	説明
name	スタイルの表示名
description	UIメニューに表示される説明
keep-coding-instructions	trueにするとデフォルトのソフトウェアエンジニアリング指示を保持（デフォルトはfalse）

まとめ

• Output Styleを使うことで、Claude Codeの応答スタイルを用途に合わせてカスタマイズできます
• ビルトインスタイルは3つ：Default、Explanatory、Learning
• /output-styleコマンドまたはsettings.jsonで簡単に切り替え可能
• カスタムスタイルを作成して、独自のワークフローに最適化することもできます

参考

• Claude Code Documentation